◇-五体不満足-山口あずさ(2/21-18:59)No.259 ┗Re:五体不満足-心太(2/22-07:36)No.263 ┗Re:五体不満足-山口あずさ(2/22-12:21)No.264 ┗Re:五体不満足-心太(2/28-22:36)No.299 ┗Re:五体不満足-山口あずさ(3/1-12:12)No.300
| 259 | 五体不満足 | 山口あずさ | 2/21-18:59 |
『五体不満足』乙武洋匡著(講談社)を読み終 えました。 前半部分を読み終えた段階でハレーションを起 こしたような明るさの印象を受けました。 そして、ああロートレックか、と思ったので す。 つまりツゥールーズ・ロートレック、ムーラン ルージュを描いたこの画家は貴族の生まれでし たが、足が悪かった。 ロートレックの半生を描いた「赤い風車」とい う映画があります。 この映画を見るまで、わたしはロートレックの 絵があまりよくわからなかった。 わたしなりの解釈ですが、ロートレックの絵は 熱狂的な憧れなのだと思います。 乙武さんの中にあるこの絶対的な肯定は、やは り彼がハンデを背負ったからこその力強い肯定 感なのだと思う。 彼と関わることのできた人間は、自分の中にあ るこの世界に対する憧れと力強い肯定に気づか される。 一旦彼という鏡に跳ね返って映し出される世界 の、なんとまばゆく輝いていることか。 わたしは以前、とある会社の経理部で車椅子の 女性と一緒に仕事をしたことがあります。 わたしの今までの人生では後にも先にも一度だ けの体験でした。 当時18歳だった彼女は、乙武さんのように人 前で堂々と話をするようなタイプではありませ んでしたが、実に普通の感受性を持ち(当時、 彼女は少年隊が好きだった)、穏やかでかつ寛 大な人柄でした。 忘年会のときだったか、その年の新入社員で あった彼女にマイクが廻ってきました。 人前で話すことの不得意な彼女は、小さな声 で、皆と一緒に仕事ができることの幸いを語り ました。 わたしは、文句ばかり言っている自分を少し恥 ずかしく思ったものです。 今振り返ると、あの時の職場には何か優しさが 漂っていたことを思い出します。昼休みに一緒 に食事に行くときなど、皆が普通に彼女を気 遣っていました。 そして、彼女自身もこの気遣いをきちんと受け とめてくれていました。 バリアフリーは身障者だけでなく、健常者のた めでもあると改めて思いました。 | |||
| 263 | Re:五体不満足 | 心太 E-mail URL | 2/22-07:36 |
| 記事番号259へのコメント 山口あずささんは No.259「五体不満足」で書きました。 。 >つまりツゥールーズ・ロートレック、ムーラン >ルージュを描いたこの画家は貴族の生まれでし >たが、足が悪かった。 >ロートレックの半生を描いた「赤い風車」とい >う映画があります。 >この映画を見るまで、わたしはロートレックの >絵があまりよくわからなかった。 >わたしなりの解釈ですが、ロートレックの絵は >熱狂的な憧れなのだと思います。 笹は絵(版画)だけでロートレックを見ただけだが 彼が踊り子に熱狂的な憧を感じていたようには、 見えないのだ。 ガス灯という照明のせいでもあろうか、踊り子 たちの線ははっきりしていても、くすんだ赤や、 くすんだ肌の色に、いやはっきりした線にさえも 哀調を感じる。 それは何だろう むしろロートレックと踊り子たちの間に 存在する共感(悲しみを共に分かつ) そんな空気なのかな。 | |||
| 264 | Re:五体不満足 | 山口あずさ E-mail URL | 2/22-12:21 |
| 記事番号263へのコメント 心太さんは No.263「Re:五体不満足」で書きました。 >笹は絵(版画)だけでロートレックを見ただけだが >彼が踊り子に熱狂的な憧を感じていたようには、 >見えないのだ。 >ガス灯という照明のせいでもあろうか、踊り子 >たちの線ははっきりしていても、くすんだ赤や、 >くすんだ肌の色に、いやはっきりした線にさえも >哀調を感じる。 > >それは何だろう >むしろロートレックと踊り子たちの間に >存在する共感(悲しみを共に分かつ) >そんな空気なのかな。 悔しいけれど^^!、心太さんの方が読みが深そうですね。 わたしは踊り子の躍動感にばかり目が行っていました。 再考してみるに、躍動の場にいながら、躍動の中に同化していなかったからこ その「まなざし」なのかもしれません。 高く足を振り上げて、華やかに踊る踊り子のドレスの赤のくすみ。 明暗を見分けていた画家の眼ということでしょうか。 乙武さんは、「明」が強すぎるのかな。 藤永さんは、どう思いますか? (藤永さん、見てる?) | |||
| 299 | Re:五体不満足 | 心太 E-mail URL | 2/28-22:36 |
| 記事番号264へのコメント 山口あずささんは No.264「Re:五体不満足」で書きました。 >心太さんは No.263「Re:五体不満足」で書きました。 >悔しいけれど^^!、心太さんの方が読みが深そうですね。 悔しがっておくれ、いくらあずささんだって、 年の功には追いつけないだろう。 ロートレック本2冊 図書館で借り出した。 というのは、ロートレックの絵なんてここ十数年見てなかったから。 1 ロートレック 講談社アート・ブックス 編集・解説 田近憲三 2 ロートレックストーリー 講談社 詩・田村隆一 どうもムーランルージュのポスターに笹も目がくらんでいた。 この男、人物描写どころか性格描写までやってのけてる。 −−1から引用 ロートレックの鋭さは、期せずして人間を赤裸々な姿に把握した。 しかし歓楽に陶酔して他人をかえりみる余裕のない世界が、 不具に恥じるこの作家にはもっとも住みやすい場所でもあった。 そしてその中から醗酵でもするように、ロートレックの制作は 強い躍動をあらわした。 −−2から引用 個性などは無用な長物 非個性こそ娼婦の特権 だから背中だけは 生き生きと丹念にみがきあげるのさ 2は洒落た本だね。ロートレックと田村のジョイントだね。 そのうちあずささんとジョインしてみようか。 | |||
| 300 | Re:五体不満足 | 山口あずさ E-mail URL | 3/1-12:12 |
| 記事番号299へのコメント 心太さんは No.299「Re:五体不満足」で書きました。 >山口あずささんは No.264「Re:五体不満足」で書きました。 >どうもムーランルージュのポスターに笹も目がくらんでいた。 >この男、人物描写どころか性格描写までやってのけてる。 画家って恐ろしいですね。 わたしは空間把握力がないので、とくに恐ろしく思います。 昨日、新日曜美術館でドラクロワの特集を見ました。 人類の宝物になるような作品を創り出せる人間というのはやはり革命的なこと をした人なのだと、しみじみ思いました。 それにしても、カラヴァジオの「カ」ぐらい言えよ、とカラヴァジオファンの わたしは思ったことでした。 >−−1から引用 >ロートレックの鋭さは、期せずして人間を赤裸々な姿に把握した。 >しかし歓楽に陶酔して他人をかえりみる余裕のない世界が、 >不具に恥じるこの作家にはもっとも住みやすい場所でもあった。 >そしてその中から醗酵でもするように、ロートレックの制作は >強い躍動をあらわした。 他人をかえりみる余裕がないとはすなわち自己をかえりみる余裕もないので しょうね。 ロートレックはしっかり観察したことでしょう。 >−−2から引用 >個性などは無用な長物 >非個性こそ娼婦の特権 > >だから背中だけは 生き生きと丹念にみがきあげるのさ > >2は洒落た本だね。ロートレックと田村のジョイントだね。 >そのうちあずささんとジョインしてみようか。 ぜひぜひ。まずは、余所の掲示板で連句なんぞを^^! | |||