ご挨拶

バタフライナイフは今年のキーワードになるのだろうか。

13歳が、14歳が、人を殺したという。

こどもがなんだか突然奇妙な存在になってしまったと、

ひとは言いがちだけれども、

はたして奇妙なのは子供だけなのだろうか。

そもそもわれわれ大人がおかしなもになっているのではないか。

20年くらい前、わたしは中学生で、ちかごろの子供は、なんてことを、

年がら年中言われていた。

教育が完璧だったことなど、未だかつてないのだ。

あの頃も今も教育なんざぁ試行錯誤の繰り返しなのに違いない。

ではその完璧でない欠陥だらけの教育で育った欠陥だらけの

こどものなれの果てであるわれわれ大人は、

中学生の殺人をただ嘆いてだけいればいいのだろうか。

じぶんに何ができるか、と考えた。

あまり難しいことはできそうにもない。

だけど、じぶんがこのままではいけないのじゃないかと、

そう思う。

じぶんでじぶんをしつけ直す以外に

こどもの殺人をくいとめる手だてを思いつくことはできない。

こどもは大人を見て育つのだ。

じぶんでじぶんをしつける辞典、

言ってみれば母親の小言を辞典にするようなものだ。

戦前に戻るのとは違うやりかたで、

ちゃんとした大人になる努力をはじめよう。

この指とまれ方式でゆきます。

項目例で揚げた事項についてのご意見、

また索引になりそうな項目とその解答案をゲストブックにお寄せください。

解答はそのつど議論しましょう。

答えの出ないものもあっていいと思っています。

ものすごく地味な試みですが、

どうか、皆さんのお知恵を拝借させてください。

1998年2月17日

じぶんでじぶんをしつける辞典

試行錯誤実行委員長

山口あずさ