ゆきこさんへ(1998.5.25)
先週からノドが痛かったのですが、きょうは熱が出てしまいました。
昨日だって、俳句魂に行こうと思っていたのを断念したのに。。。
ゆきこさんは、今頃学校かな。
ゆきこさんがこれから出会う男の子がゆきこさん以上に苦しむかも知れないと言う話を2日つづけてしました。
きょうは、男性の嫉妬心について、書こうと思います。
アフリカに女性の割礼というのがあるのを知っていますか?
この女性の割礼というのは、男性の割礼とは全く違っています。
幼児期に女性器そのものを切り取って、縫い合わせてしまうのだそうです。
そして、新婚初夜に、ナイフで切り裂いて花婿とセックスをする。
初夜もなにも、これではただの拷問です。
若い人たちはこれに反対していますが、年をとった人たちは「女性のたしなみ」というふうに考えているようです。
頭がくらくらするような話でしょ。でもこれは百年前の話ではなく、今現在の話なのです。
もちろんここは日本ですから、女性の割礼なんてゆう風習はありません。(お互いよかったよね。)
ただ、このような風習はないとはいうものの、このような風習が生まれてしまうようなそもそもの感情の動きは、なくはないように思うのです。
つまり男性の嫉妬の感情です。
女性器を幼児期に縫い合わせてしまえば、どこでどうまちがっても新婚初夜までは他の男の性器が侵入する恐れはなく、またセックスそのものが快楽とは無縁のただの苦しみであれば、妻が浮気する心配もないというわけです。
女子中高生を援助交際という名目で買春している当のオヤジどもが、実は「俺だけの女」という考えにとりつかれているということを考えたことがありますか?
自分が買春それも未成年相手の!をしながら、実は女房が主婦売春をしていたとわかったらオヤジどもは卒倒するでしょう。それこそ、泣きわめいたりするかもしれません。
「阿呆どもよ、汝の名は男なり」とわたしは思わないではいられません。
この辞典にも「一夫一妻制について」という項目を設けて、皮肉を書いておきましたが、「一夫多妻制」になったら、ほとんどの男性は妻を娶(めと)ることなどなく、ただの一度もセックスなどできずに、一生を終えることになるでしょう。
ジャニーズ事務所のみなさんそれぞれに妻が千人づつとかね!
ゆきこさんだって、オヤジみたいな亭主を持つより、キムタクの第八夫人くらいの方が幸せかもしれませんよね。(ゆきこさんは、キムタクのファンじゃない? 失礼しました。)
とにかく、男というのは、「不特定多数の女性相手にセックスをしたい」というのと、「自分以外の男とはセックスをしない自分だけの女」を持ちたいと二つながら同時に思っているのです。(注:すべての男性がこんな低能ばかりではありません。日本の50%の男性は買春をしませんし、援助買春となるともっともっと割合は低いはずです。援助買春夫は極めつけの低能です。)
ちなみに、男性と女性は105対100の割合で生まれますので、一対一対応だとしても、単純計算で20人に1人、男性が余る勘定になります。単純な足し算と引き算もできないなんて、滑稽な話です。ここで、不特定多数の女性を相手にセックスしたいのであれば、自分だけの女というのは諦(あきら)めてもらうより他にないでしょう。もちろん、その逆、「自分だけの女」というのを実現したければ、他の人の大切な女性に手出しをするべきではありません。まして、未成年のゆきこさん、あなたに汚らしいオヤジが指一本触れられる道理がないのです。それもたかだか数万円、せいぜい数十万円ぽっちのお金で!巫山戯(ふざけ)るのにもほどがあると言うものです。
怒りのあまり話が脱線してしまいました。嫉妬心の話でした。
嫉妬によって、オヤジが泣こうが喚(わめ)こうが、その女房が不特定多数の男相手に売春しようが、わたしの知ったことではありません。
実際、じぶんが関心のない男の嫉妬など、ばかばかしいだけです。
問題はじぶんの大切な男性の嫉妬心です。
じぶんの大切な人を苦しむ姿をみれば、こんどはゆきこさん、あなたがみているねずみというわけです。しかもその苦しみの原因がじぶんにある! この苦しみは並ではありません。
実際、事実無根の妄想を根拠にだって、男といのは実にねちねちと嫉妬したりするのです。
やっかいこの上ない。
また明日手紙を書きます。
山口あずさ