手塚 肇 - 98/05/14
学校の制服という項目が出てくるとは思いませんでした。高校生のときに制服反対運動とかやっていたことを思い出してしまったが「援助」と結び付けていることにはびっくり、大胆な「制服反対説」に二度びっくり仰天。ゆきこさんの投稿にはぼくもおろおろ。それにしても山口さんの真剣さには脱帽してます。ぼくなんかどう答えていいか分かりません。

山口あずさ - 98/05/14
やすおさん、手塚さん、コメントありがとうございます。高校生の頃たしかに制服反対とかやってました。制服と援助交際を結びつけたのはわたしではなく、引用分の著者である社会学者の宮台真司さんです。著作で援助交際をしている少女の実体をさんざん読んでいたとはいえ、ゆきこさんの書き込みはショックでした。彼女のことが頭の隅から離れません。援助交際は援助殺人と言ってもいいくらいです。援助交際という罠にかかった少女たちが出会う将来のパートナーも同様のあるいはもっとひどい傷を負うことになります。少々過激な手段を使ってでもくいとめなければならない。被害者を一人でも少なくしたいと思っています。買春夫は世の中の男性の50%、援助交際をやっている高校生は10%と言われています。文字どおり社会不安を巻き起こすに足る数字です。わたしは買春夫の名前をこのホームページ上にリストアップしてゆくことも考えています。少女たちの名前は絶対に匿名です。

島崎丈太 - 98/05/15
山口さんが「買春夫は世の50%、援助交際している 女子高生は10%」と書かれていますが、本当にそん なに比率が高いのでしょうか? 情報ソースによって随分数値が違うと思うのですが、 こういう数値はソースを明かす形で使った方が良い のでは? 私個人はこの問題は非常に重いと考えて おりますが、もし雑誌等のセンセーショナルな数値 が一人歩きすることになると、良くないかな、とも 思っています。 余計なお世話かもしれませんが、 山口さんのこの活動を支持する立場からの発言とい うことでお許し願いたいと存じます。

山口あずさ - 98/05/15
島崎丈太さま、書き込みありがとうございます。数値の出所は、とりあえず『学校を救済せよ』(宮台真司・尾木直樹著 学陽書房 \1,500)とお答えしておきます。成人男性の約半分に買春経験があるというのは、あちこちに書かれていましたので、ついそのまま書いてしまいました。本文を引用しますと、、、−−歴史的に見ると、日本では、1956年と59年に売春防止法成立と赤線廃止がある以前は、たとえば関東近辺に在住している男たちは、普通に筆下ろしをしに吉原に行っていたわけです。いまでも、基本的には、三十代以上の男であれば、半数以上に買春経験がある。(本文注:四年ぐらい前の『SPA!』の調査でも、だいたい三十代男性で四割だった。) 僕が東大生を96年に調べたデータでいうと、東大の男子学生一年生から四年生で、性風俗経験者が二割なんですよ。−−中略−−おそらくG7の他の国々から比べると、日本の男の買春経験は、数倍だと考えられる。−−(P.161より)、、、もちろん、女子高生相手の援助交際夫が50%というわけではありません。また、援助交際をしている女子高校生の数値も同上の著作から、、、−−具体的なデータでいうと、渋谷を歩いている四〜五人に一人は援助交際の経験がありますけれども、高校生全体から見れば10人に一人ですから、−−(P.185より)、今本をあわててひっくりかえして見ているので、どうも数値らしい数値のところを見つけられていなくてごめんなさい。この10人に一人がどの程度の援助交際なのかは、ちょっとペンディングとさせてください。いずれにせよ、とんでもない数字であることに間違いはありません。このページをその後ゆきこさんが見てくれているかどうかもわかりませんが、わたしがGW前に検索エンジンに数カ所登録したのを受けてゆきこさんがこのページにたどり着く時間から逆算しても、ゆきこさんのような女の子が少なくはないと判断せざるを得ないのではないでしょうか。

Y.K. - 98/05/18
あずささん、こんにちは。 ゆきこさんの書き込み、読みました。 うーん、どう言えばいいのか…。 やめないと言いつつ書き込むということは、やっぱSOSの発信なんで しょうね。どなたかが書いておられたように、お金じゃなくてほかに満 たされないものがあるんでしょうね。彼女の場合ははけ口をお金に求め たという感じでしょうか。 将来の夢とかもないんでしょうね。私もなかったですが(^^; あずささんのお友達のように、なにかやりたいことをみつけられたらい いですね。好きなことはないのかなぁ? 漫画家のひかわ玲子さんが、今の子は自由すぎて不安だというようなこ とを新聞に書かれていました。そうなのかなー? 私は自分のことで精いっぱいで、人のことまで考える余裕がありません。 若い頃は親や先生のいうことを聞いて、なんだかばくぜんと生きていた ような気がします。今、やっと自分の馬鹿さ加減に気づいたところです。 今回、とても考えさせられました。

山口あずさ - 98/05/18
Y.Kさんから個人的にメールをいただいたものを、ご本人の了解を得てゲストブックにupしました。将来なにになりたいかなんて、わたしにもありませんでした。かっこよく死にたい、と思っていたような気もします。ハウス加賀谷さんのインタビュー記事に、中学校の三者面談で「受験はどうするの?」と担任に訊かれて、「ボクは浮浪者になろうと思うんですけど、どうですかね」と答え、隣りにいた母はその場にへたり込んでしまった。と書かれていました。こどもたちが皆将来に明るい夢や希望を抱いているというのは大人の勝手な幻想なのかもしれません。でも、今わたしは、ちゃんとした大人になりたいと思っています。(やっと思うようになったと言ってもいいくらいです。)

クロゼット - 98/05/22
じっくりこのサイトを読ませてもらいました。このサイトの主旨は良く分かります。しかし主宰の山口さんの「援助交際」についての対応は納得できません。「援助交際」は山口さんのいう大人の「買春夫」に非がかなりの部分あることは思います。しかし投稿してきた高校生を猫なで声で異常なくらいに甘やかし(山口さんは説得のつもりかもしれないが私にはそう思える)一方では「買春夫」を徹底的に罵倒し挙げ句の果てには名前を公表するとまで言っていることは滑稽を通り越して奇怪です。男達になにかうらみがあるのかと言われても仕方がないのではないでしょうか。山口さんは裁判官なのでしょうか?死刑執行人なのでしょうか? 援助交際をやっている高校生たちに良き理解者のつもりで優しく振る舞っているから彼女らに世間はいつまでたってもコケにされるんだと思います。「買春夫」の名前を公表するんだったら、「援助」をやっている子供達をとっつかまえて監禁して教育するくらいじゃないとこの「援助交際」への一連の対応は説得力がないと思います。でなければ「ゆきこさん」に試みているように「買春夫」たちにも情熱を傾けて説得すべきだと思います。 小此木啓吾さんの「困った人たちの対処の仕方」によると独善の正義感に燃えて成敗をする人が困った人たちの中で一番恐いそうです。山口さんはまさかそうではないと思うのですが、、、

山口あずさ - 98/05/22
クロゼットさま、ご来場ありがとうございます。[「買春夫」名前を公表するとまで言っていることは滑稽を通り越して奇怪です。]←なぜですか?  [男達になにかうらみがあるのかと言われても仕方がないのではないでしょうか。]←因果関係を説明してもらえるとありがたいです。

ヒッポ - 98/05/22
ゆきこさんについて、昨日はあの手紙が 本物かどうかという点に、話がそれてしまいましたが、 社会的に大きな問題であることは、確かなわけで、 大人達がもう少し真剣に考える必要がありますね。 でも、私も若い人達と接して分かったんですが、 (といっても20代前半) 彼らは彼ら独自の価値観がかなり固まっていて、 とても、割り切っているし、冷めているし、 何が起きても「こんなもんだ」と思っているし、 「人の話を聞く耳持たない」傾向があるような 気がするのです。 それが、また問題を生んでいるんではないか・・ なんて思ったりするんですが、どうでしょう? おじさんも悪いと思うけれど、自分の身は、自分で 守らなければならないことも知って欲しいですよね。

俳人yokot - 98/05/22
おくればせながら辞典のページを見ました。 ゆきこさんのコメントをみてわたしもおろおろしました。マスコミとかで援助交際し ている女子高生がなにを話ししててもどういったものも感じないけれど、書き込んで ある彼女の言葉はほんとうに悲しくて痛々しくてかわいそうで。私もヤマグチサンと 同じように抱きしめてあげたいような気持ちがしました。ほかの心よりたのしく援助 交際しているようなばかな女子高生はかってにすればいいと思うけど(そういうばか は多分一生傷つかない。だって鈍感だから)でも彼女は今すぐに絶対絶対やめなくち ゃ。夜ひとりでないてるなんて!!!! どうやったら世界はもっといろいろでたのしいこととかきもちいいこととかしあわせ な気分とかいっぱいあることがわかってもらえるかなぁ。 気持ちが伝わることを願っています。


山口あずさ - 98/05/22
ヒッポさん、yokotさんよりほぼ同時にメールをいただいた。上記の2つのコメントはご本人の了解を得て、掲載しました。ゆきこさんのそもそものコメントが本物かどうか、もしかしたらそっくりそのままの文章がどこかの本に載っていてわたしが勉強不足!なんてこともあり得るのかもしれません。けれど、ゆきこさんのような少女は存在し、「勝手に出てくる涙」というような精神状態に置かれている。わたしはゆきこさんに手紙を書かざるを得ないのです。この実によくできたゆきこさんの手紙(大人が疑問に思うことを短い文章で簡潔に書いてある)は、多くのテーマをわたしに与えてくれました。手紙が何通になるか、じぶんでもわかりません。ただこうして書いていると自分の考えも徐々にまとまってきて、援助交際はわれわれ大人世代が彼女たちにたいして犯している犯罪だと思えてきました。彼女たちが成長し、ほんとうの意味での恋人にであったとき、はたして彼らは彼女たちの体験を乗り越えられるでしょうか? 援助交際は一人ゆきこさんという少女の問題でなく、また女の子たちの問題ではなく、彼らの世代の傷になってしまうのです。

林 洋子 - 98/05/22
今日もまたアメリカ・オレゴン州の高校で、15歳の少年による銃乱射事件が起こりました。少年の凶器による殺傷事件はアメリカ、日本ばかりでなく、いわゆる経済先進国=大量生産、大量消費、大量廃棄の国々で起こっています。先日も「ニュースステーション」の特集『荒れる10代』でイギリス、オーストラリアの実情を見ました。しかも少年たちの年齢はますます低年齢化しつつあります。さて、日本以外のこれら『経済先進国』における少女買売春 の実態はどんな現状なのでしょうか? やはり日本のようにオヤジが<援助交際買春>を女子高・中生相手に行っているのでしょうか? どなたか実情をご存知の方お知らせください。

山口あずさ - 98/05/23
林洋子さん、書き込みありがとうございます。ずばりお答えできるような資料は手元にないのですが、以下ご紹介しておきたいと思います。

「学校を救済せよ(宮台真司 尾木直樹著 学陽書房)\1500」−−−おそらく、G7の他の国々から比べると、日本の男の買春経験は、数倍だと考えられる。大変に面白いことですよね。なぜ、面白いことかというと、カナダやアメリカの一部の州を除けば、欧米各国はとくに70年代を通じて、個人売春、単純売春については合法化の方向に動いている。売買春は合法化されたんですね。合法化されたところで、しかし買春経験のある男は日本よりもはるかに少ない。日本は売春防止法がありますが、買春経験は非常に多いわけです。−−略−−欧米の法令も、たとえば性交合意年齢を14歳に設定していても、売春が14歳でOKなんていうところは(イギリスは16歳でセックスも売春もOK)、ほとんどありません。売春に直接言及して年齢制限をしている国もあれば、イタリアなんか典型ですが、16歳になるまでは5歳以上離れた男生とセックスしてはいけないというかたちで売春対策が組み込まれている場合もあります。そうやって、完全ではないけれど、低年齢で性の売買市場に放り込まれることから守っている。性交合意年齢と売春年齢を分けて、その間は半人前と一人前の中間みたいなものとして、危険から守られた状態のなかで試行錯誤学習を積んでもらう。−−−

「日本人の心のゆくえ」(河合隼雄著 岩波書店 \1,400)−−−援助交際ということを可能にし促進している要因が、現在日本社会のなかに多くある。要因としてまず考えられるのは、経済的豊かさ、通信媒体の発達などがある。−−略−−日本は急激に豊かになった。少女たちの欲しいブランド商品はやたらに高く、彼女たちの貰う小遣いではとうてい追っつかない。そこで「援助」を求めることになるのだが、ちょうどその程度の金を払える中年男性が沢山いる、というのも経済大国日本の特徴である。それと、にわか成金の悲しさで、少しは自分の自由になる金ができても、それによって楽しむことを見出す力がない。従って、すぐに性的欲望に結びついてしまうことになる。−−−

クロゼット
山口さんクロゼットです。 「滑稽を通り越して奇怪です」と書いたことについて。これはひょっとしの「ゆきこさん」の手紙が狂言では無いかと思ったのと女子高生対応の仕方と 「買春夫」に対する対応が余りにもギャップがありすぎて男であ、、」にも通じる訳です。もっともこれはずっと前にこのサイトを読んだ時にそんなことをだれかが書いていたように記憶をしていたので「と思われても仕方がない」という書き方になってしまったのです。いずれにしろ改めて自分の文章を読んでみるとちょっとひどかったと思います。この点は反省いたします。決して山口さんを傷つけるつもりはないので。私も「援助交際」を無くしたいと思っている一人です。 やはり他の方もこの手紙は偽であると思っている人もいるみたいですね。しかし山口さんはそんなことはどうでも良くて全国に何万人かいる「ゆきこさん」に向けて発信しているということが分かりました。 ということで前の書き込みの一部は訂正いたします

山口あずさ - 98/05/23
クロゼットさん、優しいコメントありがとうございます。わたしを傷つけるということであれば、当のゆきこさんのコメント以上にわたしを傷つける言葉はないでしょう。あちこちに頭をぶつけながら、進めてゆきます。どうか、ご遠慮なく、ご発言ください。わたしもかなりキツイ質ですが(^^!)今後ともよろしくお願いします。

山口あずさ - 98/05/24
コメントをちょっと整理しました。「援助交際は魂に悪い」と河合隼雄先生、わたしは「かつて人は恋に死んだ。しかし今、援助交際によって恋そのものが死ぬ」という結論に達しました。恋=エロスそのものが死ねば、われわれ人類は死滅します。エロスとタナトスの対比をゆきこさん宛の手紙に書きました。生命の飛翔なくして、われわれは生きられないのです。

服部眞幸 - 98/05/25
服部です。御邪魔します。さて私は科学史、科哲の連中と環境倫理研究会というのよやっているのですが、そのメンバーの森岡正博氏(大阪府大)が書いたちくま新書「生命観を問い直す」から少し引用したいと思います。この引用が一連の議論に役立つと良いのですが。 以下引用

「生命や自然が、いま、危機にさらされている」。  そういう問題意識が、高まっています。  ある人は、西欧近代の機会論と産業主義が、現代の危機を生み出したと考えます。そして、それと対決し、それをのりこえることによって、現代の危機は解決に向かうのだと主張します。  またある人は、現代の資本主義の運動をくいとめること で、現代の危機は解決に向かうと主張します。  ここにあるのは、「我々の外部に敵がいる」という発想 です。  我々の外部の敵を撃破することで、問題は解決に向かう と考えるわけです。  私は、本書で、この考え方に、くりかえし疑問を投げか けたいと思います。      *  私は異なった意見を持っています。  敵は、私たち自身の内部にひそんでいます。  現代の危機をひきおこした最大の原因は、私たち自身の内部にひそむ、生命の欲望なのです。  ですから、現代の生命と自然の問題に立ち向かうということは、実は、私たち自身の内部にひそむ本性と戦うことなのです。 ーーーー引用終わりーーー 人間とほかの動物や自然性と異なるところは、人間には欲望という概念を持っていることであり、それ故に環境や社会性といった概念を持ちました。人類の歴史での多くの問題事は、この欲望という「私たち自身の内部にひそむ本性」との戦いの歴史だと思います。 私はこの「援助交際」の問題も、悪い男を排除するという我々の外部の敵を撃破することで、問題は解決に向かう と考えるのではなく、この本性と戦う倫理を創り出すことが大切であると思っています。 これはまさしく私たちの問題なのですから。 乱文で失礼。

山口あずさ - 98/05/25
服部くんありがとう。一番最初のゆきこさん宛のおろおろコメントで、わたしは二人のわたしだと書きました。どうしようもなくわたしでしかないわたしと、人類の一員としてのわたし。「援助買春夫」をわたしは声を荒げて非難しますが、また同時にそのようなものの存在を許すような風潮をも非難します。売春なんかなくなるわけながい、とういのと、この援助交際の流行とは異質なものです。人類最古の職業という言われる売春がなくなりそうにもないという暗黙の了解と、援助交際という風潮を指を喰わえて眺めているというのは、全く別物と考えています。これからきちんと大人になってゆかなければならない少女に、大枚の金を握らせ、お金がないことが不安「金がないと生きられない」とうような感覚を植え付けることは、犯罪です。彼女たちは今、まさしくバーチャルな貧困状態にいるのです。かつて、食べるものもままならなかった貧困女性たちが、家族のため、あるいは自分が食べていくために売春婦に身を落としたのと、何等変わることはありません。

山口あずさ - 98/05/27
援助交際がらみの金銭の授受について、わたしは、買春夫に対してはたかだか数万円、少女に対しては大枚のお金、という二つの言い方をしている。わたしは直感的にそのように感じてそのように書いたのだけれど、これは明らかに矛盾した言いぐさである。売買春の是非、法律上の問題はとりあえず脇に置くとして、「素人の少女を買春する」という事象はナボコフ「ロリータ」を繙くまでもなく、高度に文学的な領域なのではないかと思う。文学を実現しようと思った場合、「素人の少女を買いたい」をもし実現しようと思ったら、その少女は少なく見積もっても、まる一年は遊んで暮らせるくらいの対価を手にする権利があるだろう。こんなことを言うと、素人の少女の売春を肯定しているように聞こえるかもしれないが、そのようなものがなくならないということがどういうことなのか、つまりどのように成立し得るかといえば、そのような状況設定以外には考えられない。また、売春禁止法により、玄人の女性がいないと言われているが、はたして本当なのだろうか? わたしは行ったことがないが、ソープランドというのは何をするところなのだ? その他etc..わたしは寡聞にして知らないが玄人は死滅したのだろうか? 素人に手を出さないというモラルがかつてあったのではないかと思われるが、それは一体どこに雲散霧消してしまったのだ? 売春禁止法により、玄人がいなくなったので、素人相手に買春します? こんな背筋の寒くなるような話が罷り通っていいのだろうか? 素人の少女は好奇心に乗っかって援助交際をし、ちょうど玄人が手にするくらいのお金を手にする。消費水準が上がる。援助交際を止められなくなる! これが現実である。援助交際関連の本を胃が痛くなる思いで読んでいる。社会学者はときに浮かれてはいないか? これはお祭りなのか? 援助交際が魂にいい少女がいるそうである。それがどうしたというのだ。わたしはわたしのゆきこさんを返して欲しい。なんでゆきこさんを、買春夫の手に渡さなくてはならないのだ。わたしは人が一人、壊れようとしているのを黙って見ていられない。以下は余談である。−−−新宿ゴールデン街でバイトをしていた友人が、マゾヒストの仕事をしているお客さん(女性、成人)に聞いた話。1回のPLAYに2〜30万円、その後、20日間入院とのこと。−−−フツーにOLしていた方がどれほど楽かわからないが、そんなことを言ってもはじまらない。素人の口出しする世界ではないのだ。

山口あずさ - 98/05/30
ゆきこさん、おはよ。今、朝の5時40分です。これから用意をして(まだ顔も洗ってない!)8時に新宿に行ってバスで奥日光に向かいます。ところで、今朝思ったこと。「売買春が行われるか否かに関わらず、援助交際は悪いことである。大人対子供の金銭の授受に於いて教育的配慮のないものは、すべて悪とみなさざるを得ない。」オヤジどもは、ゆきこさんの金銭感覚を麻痺させることくらい造作もなくやってのける、ということです。世の中が大量生産、大量消費の時代だから子供たちの金銭感覚が狂ったという考えは間違っています。大人にせよ、子供にせよ、「自己を律する」ということなしには、その後の人生を生き抜くことはできません。それでは、行ってきます。

手塚 肇 - 98/06/07
山口さんの「ゆきこさんへの手紙」と一連の発言を読んでいて感動するところもある一方、いいトシして独身のオヤジの僕にとっては大変きつい事が述べられていますね。まあ一夫多妻制なんてものは山口さんの言うように金かよっぽどのいい男でなきゃ大部分の男ははみ出してしまうなんてのは小学生の算数でもわかるし科学的に生物学的に考えりゃあ、男なんてかわいそうなもんってのもわかるけどね。 そりゃ人間は頭がいいからそういうことを隠そうとして制度的にまた社会的に女性を支配しようとした。男は本当は優しくて弱いから強く育てようとしたし、女は本当は強くてたくましいから優しく育つように願った。でも今は変わってきてるよね。山口さんは買春夫たちは会社でいじめられていようが家庭で無視されていようが関係なく攻撃するようなことをおっしゃっているが、クロゼットさんが前に書いたように表現としてやや行き過ぎでないかい? 女性にもてる服部君も難しい表現で書いていたが、ようするに存在そのものを否定する(別に嫌うのも攻撃するのも勝手だが)のはゆきこさんに対するやさしい粘り強い説得力とはあまりに次元が違いすぎて買春などとは縁もないような男性たちをも傷つけてしまうような気がす るよね。妥協を許さないのも良いけど、山口さんの発言は納得させられる所もある反面、「援助交際」という問題を解決するには何か抜けているような気がします。

山口あずさ - 98/06/08
手塚さん、コメントありがとうございます。ところで、ゆきこさんにとって、わたしは大人で、同様に手塚さんにせよ、服部君にせよ大人、またオヤジも大人、というふうに考えると、援助買春夫たるオヤジはわれわれ大人の身から出た錆ということになります。大人がこどもをいっしょくたに考えてしまいがちなのと同様に、子供は大人たちというのまとめて考えるのではないでしょうか?オヤジの批判抜きにゆきこさんに説教めいたことを言うことの方がわたしには抜けているように思われます。オヤジを排除して済まそうとしているという指摘だと思いますが、わたしが考えていることは、もっと範囲が広いのです。(例えば)オヤジの名前を公表し、その家族ともども恥をかいてもらうことにより、世の中の空気が変わるのです。相当数の家庭が崩壊しますが、このような流行が延々と続くことに比べればマシ、とわたしは考えています。つまり服部君言うところの、「この本性(=欲望)と戦う倫理を創り出す 」ための手段だと言うことです。他に何か有効な手段があるのであれば、提案してください。今とりあえずわたしが思いつくのは、見せしめの提示によって、無理にでも自己を振り返えらせるような装置を創造するということです。

手塚 肇 - 98/06/08
山口さん、あなたの理屈は良く分かったが「見せしめ」をもって終局を迎えさせるってのは解せないなあ。本当にそういうことが特効薬になるのかなあ?だってどのような方法であれ公開できる買春夫は氷山の一角でしょう?そのくらいなら援助買春をやる奴はやると思うよ。僕は今の所、具体的な提案なんて無いので偉そうなことは言えないかも知れないが「見せしめ」を持って終局させるってのは「原爆」で戦争を終わらせたってのと同じに聞こえるのだが、言い過ぎかな?山口さんの考えは援助交際の風潮が続くより、いくつかの家庭が崩壊しても良いということだね。しかし「原爆」の時は確かに多大な犠牲の元に太平洋戦争は終わったが世界から戦争が無くなったわけではないんだ。「原爆」と「援助交際のみせしめ」では極端だと言うかも知れないが理屈の部分では同じだよね。「刑法」だってある意味ではみせしめだよね。もちろんその法益では犯罪行為が行われにくくなっているけどね。そうだ「援助交際をしたら死刑」という法律をつくったら名前を公開するより効果あるかもしれない。いやこれは冗談です。 話がごちゃごちゃしてしまったが僕が言いたいのは他にも「援助」をなくす選択肢をみんなで考えましょうと言うことです。

山口あずさ - 98/06/08
手塚さん、さっそくのお返事ありがとうございます。見せしめという書き方をしたのは、実は聖書をちょっと読もうと思って買ってきて、(本物の聖書も買ってきたのですが一朝一夕では読めないので、)「旧約聖書を読んだことがありますか」という文庫本の方をぱらぱらとめくってみました。ここに略奪に関する記述があって、(今手元にないので、アバウトな話になってしまいますが)略奪した人間を死刑にする。その人間の割り出しをくじ引きで行ったというのがありました。つまり裏を返せば略奪をしたのは全員で、そのすべてを罰せないからくじ引きで一人選んで罰した。くじ引きをする課程において、もしかしたら自分が選ばれてしまうかも、という空気が皆の間に起こります。また自分が選ばれて調べられれば、実際に自分に略奪の事実があるということも背景としてある。無辜の民を殺すことなく、全体を正しいベクトルに向けなおすという効果には絶大なものがあるということです。正直なところを言うと、援助交際というもの、あるいは売買春を根絶される手だてはないとわたしは思っていて、わたしが根絶できるという感触を持てるのは援助交際の「流行」です。原爆正当化に使われた理由と同じ発想とのことですが、この発想を持って原爆を正当化することが「おかしい」のであって、この発想そのものが政治的にかなり有効であることの反論になならないと思います。もちろん、「援助」をなくす手だてをいろいろと考えるということには賛成です。わたしもより根絶に近くなるように、他の手段、他の言説も考えたいと思っています。いずれにせよ、ときにご自身が不愉快であると思われる「ゆきこさんへの手紙」を読んで下さってありがとうございます。公開されている以上、もっと普遍的な言説を取るべきなのだということは自分自身考えないでもないのですが、ゆきこさん宛の手紙である、という基本ラインを一本ひいた上で読んでいただけると助かります。(勝手な言いぐさでごめんなさい。)

手塚 肇 - 98/06/08
そうですか。もちろん「ゆきこさんへの手紙」は誰かが言っていた「全国何万人かいるゆきこさん」へのメッセージだということは承知しております。まあそれを持ち出してどうのこうのという事はないのですが(どうのこうの言ったか。失礼!)話を聞けば納得できます。確かに普遍的な誰でも納得するような事をこの時点で述べることは難しいでしょう。山口さんが提案?しているやり方もひとつの方法論でしょう。僕は基本的にはこういうムーブメントをやっている山口さんをとっても尊敬しているしこのような友人がいることに誇りを感じております。ただ僕が前に山口さんの発言に対して感じたことをもっと過剰反応してしまう輩も有りはしないかと少々心配もしております。おばあさまお大事に。

山口あずさ - 98/06/08
祖母へのお見舞いありがとうございます。わたしの気になる人は皆「ゆ」が付くようで、わたしの祖母はちなみに雪枝と言います。明治生まれで祖父と恋愛結婚したという幸せな人です。わたしはフェミニズムの言説をなにか面倒なもののように感じていて、今までフェミニズム関連の本を買ってもあまりまじめに読まずにいたのですが、今、読まざるを得ず、また自分自身そのような言説を試みてみると、自分自身がフェミニズムに感じていたある種の反発に当てはまるような言動を取ってしまう、という変てこりんな感触を抱いています。これも暴論ですが、フェミニズムの言説というのは、時に女性向けの下ネタなのかもしれません。男性向けの下ネタが女性にとって陳腐であるように、女性向けの下ネタでしかないフェミニズムの言説というのも存在するのでしょう。じっさい、わたしの一夫多妻説(買春オヤジの妻よりキムタクの第8夫人の方がいいよね!)という言動は、女性たちにウケるのです。手塚さんのご指摘のような感じ方をする男性はきっと大勢いて、わたしの書いた物など、要するに女の下ネタと判断されれば、わたしが何を言おうが無効ということになります。手塚さんがこうして指摘してくださることは、自分自身の暴走を避けるために、またもう一回自分の頭の中を整理するために、助かります。今後ともよろしくお願いします。

手塚 肇 - 98/06/08
山口さん。早速のおへんじありがとう。いつも冷静な答えにはなはだ恐縮してます。男たちの下卑た「下ネタ」より女性の下ネタってのは微笑ましいですね。分かりやすいです。この「援助交際撲滅」の動きが単に「男性の論理」対「女性の論理」に終わらないように出来ればと思います。 ところで山口さんの気になる人は「ゆ」の字がつく人が多いそうですね。そういえば服部君も名前に「ゆ」がつきますね。「き」もつきますね。(服部君はべつに気にならないか)今、山口さんに初めて会ったもう二十年も前を思い出しています。あなたはまだ十五才くらいでそうゆきこさんと同じくらいかな。実に知的な美少女でやや大きめの眼鏡をかけて大学生の僕に少々生意気な口をきいていましたね。今のあなたはあの頃と少しも変わらない純粋さを感じます(成長していないという意味ではない)あの子がもう36才!おおきくなったねえ。おじさんも40才になるわけだよ。

山口あずさ - 98/06/09
手塚さん、美少女発言、痛み入ります。男に何か特別な恨みでもあるのかと言われ続けているわたくしですので、勇気づけられました。(服部君は笑っているかもしれませんが。。。)