きじふ - 98/06/16
園田先生の掲示板から参りました、「きじふ」と申すものです。
 わたくしも「援助交際には心情的に反対」である点では、山口さんのご意見に賛同できる部分も少なくありません。
 しかしながら、いくつかの点で見解を異にしております。これは、あるいは個人的見解の相違というよりは、「生物学的な」男女差による見解の相違なのかもしれませんが、2,3意見させていただきます。

1「人は買春夫に生まれない。買春夫になるのだ。」とされている点

 わたくしはむしろ、「人は買春夫に生まれて、そこから抜け出そうともがいているのだ」と考えています。
 生物界を見渡しても、オスがメスと交尾するために何らかの見返りを渡すことは、普遍的に見られる現象ですし、人間でも、(少なくとも男性には)潜在的にはそのような現象は妥当すると考えています。
 もっとも、これはわたくしの私的な意見でして、すべての男性がこうだ、と言いきってしまえば、お怒りになる方もおられるかとは思いますが。
 これに対し、女性が売春婦として生まれる訳ではない、と言う部分には、賛成いたします。

2 「(男性が)一生に一度も(あるいはほとんど)セックスできないとしたら、それはどれくらい深刻なことなのだろうか。」とされている点。

 すくなくとも、わたくしは「自己の全存在の否定」という意味を持つと考えます。
 まず生理学的に見ると、性衝動に関するホルモンが女性の数倍分泌されるなど、男性は本質的に性的に作られいます。
 また、我が国の俗語で、人の精巣を意味する言葉は、「生(いき=生命)の玉」から来ているのです。これほど、男性にとって性行為は重要であるのです。
 ただ、わたくしはこれを理由に買春夫を正当化するつもりはありません。なぜなら、合法的に性交渉できるパートナーを見つける程度に自己を啓発することによって、性行為をすることが正道だと考えるからです。
 以上、一人の男性の側から見た、とりとめのない意見ですが、ご参考にして頂けたら、幸いです。


山口あずさ - 98/06/16
きじふさん、ほんとうにようこそいらっしゃいました。
1 「人は買春夫に生まれて、そこから抜け出そうともがいているのだ」
もしよろしかったら、「買春夫の発生について」の新たな解答例としてもよろしいでしょうか?
皆さんの考えの縁(よすが)になるかと思います。

2「(男性が)一生に一度も(あるいはほとんど)セックスできないとしたら、それはどれくらい深刻なことなのだろうか。」
この問いにきじふさんが初めてお答えくださいました。
わたしは女性としてというより、むしろ人類の一員として、このことを真剣に考える必要があるように思っています。
きじふさんのおっしゃるように、そのような不幸(=一生に一度もセックスできないほどモテない)という運命を人に課すのはいかにも人道的でないというのであれば、それはその方向から考える必要があるのではないでしょうか。わたしは何も揶揄しているのではありません。また、そのように考えれば売春婦を差別して安心している世の中の欺瞞というのも見えてくるのではないでしょうか。


きじふ - 98/06/17
 山口様、おはようございます、きじふです。
 早々のお答えありがとうございました。

 「本当の恋モデル」拝見いたしました。内容的には興味深いのですが、やや難点があるように思われました。(詳細はairpocket)今後のご意見の成熟を待ちたいと思います。

>もしよろしかったら、「買春夫の発生について」の新たな
>解答例としてもよろしいでしょうか?

 どうぞなさってください。問題点を明確にするため、我ながら書き過ぎではないかと思われる節もあるのですが、「みなさんの考えの縁」になれば幸いです。

>そのような不幸(=一生に一度もセックスできないほどモテない)
>という運命を人に課すのはいかにも人道的でないというのであれば、
>それはその方向から考える必要があるのではないでしょうか。

 やや表現は異なりますが、わたくしも掲示板で同様の趣旨の発言をしたことがあります。(No.041 98/02/24の最終段落参照)

 ところで、掲示板の過去ログ閲覧という宿題をKZYさんから課せられているようですね。KZYさんがおっしゃられているように、わたくし、Nさん、KZYさんの論争は我ながら興味深い内容が多いと思われますので、わたくしも閲読は推奨いたします。
 しかし、ただ全部を漠然とお読みになられたのでは、かえってポイントをつかみにくいと思われますので、上記3人の基本的な立場がもっとも明確であると思われる発言を以下にあげておきたいと思います。ご参考までに。

KZYさん:No.056 98/02/27
わたくし:No.510 98/02/02
Nさん:No.076 98/03/02

#ただし、KZYさんとのお約束はお約束ですし、その後の議論の流れから、とくに、それぞれの立場においてどのような欠点があるかを見るのは、非常に有益な作業であると思われますので、すくなくとも上記3人の発言に関しては、一通り全部に目を通されることをお勧めします。


山口あずさ - 98/06/17

「買春夫の発生について」解答例を追加させていただきました。
当初より、たった一つの解答を目指して始めた辞典ではありませんので、一見矛盾した解答例を並べてることができたことをも喜んでおります。
真の解答は、わたし自身、自分で考えたいと思います。
きじふさんが教えて下さった、air pocketのポイントに目を通しました。もしかしたらわたしは新しい視点を提示できるかもしれません。うまくできるかどうかわかりませんが。 それから、人道的見地から考える売買春と、真の犯罪と見まがう売買春の境の当たりを考えたいとも思っています。
ゆきこさんから一番最初(と言っても後にも先にも一回だけ書き込まれたのですが)にこのHPに書き込まれたメッセージをご覧いただいていると思いますが、このゆきこさんを「喜ばせよう」と思っているオヤジは何も悪いことをしていないのでしょうか?
わたしがこのオヤジに対して実に耐え難い印象を抱くのは、平井さんがおっしゃるように、 「他者をしてその意に関わらず自己の倫理観を満足させたい」からなのでしょうか?
ゆきこさんの目から出てくる涙はゆきこさんの「自己決定」に基づく涙であると結論づけて、わたしを含めた世の中の大人たちは安心してしまっていいのでしょうか?
ゆきこさんが「喜びたいと思っている」と思っているオヤジは、売っているものをただ買っただけの善良なる市民なのでしょうか?
わたしは今まで何もしてこなかったことによって、わたし自身が悪いことをしてしまったような気がしています。もっと早くゆきこさんたちのことを、考えてあげるべきだったと思うのです。
援助交際が流行ってしまったことに対して、世の大人たち、買春行為などとは縁もゆかりもない大人たちは、何等責任を負わなくていいものでしょうか?